ウッドー=ミアンチェイ州に国境を接するタイ国内で11日、樹木を伐採していたカンボジア人12人にタイ軍が発砲し、1人が死亡、1人が負傷した。カンボジア王国軍カンボジア-タイ国境問題局のポル=スィヌオン局長が13日発表した。
同局長によれば、亡くなったのはヨン=リット君(16)、負傷したのはマウ=クラエン君(18)。クラエン君はカンボジア側へ逃れ、同州のソムラオンの町にある病院で銃創の治療を受けている。
入院中のクラエン君は電話取材に答え、タイの黒服の軍人たちが発砲を開始したので逃げたが、リット君に背後から数発の弾丸が命中し、リット君が倒れたのを見たと語った。この時クラエン君も腹部に弾丸が命中したという。
「彼を誰もどうすることもできなかった」と、クラエン君は倒れたリット君について話した。
カンボジア王国軍のナエム=イアト同州司令官は、2人が撃たれたのは国境からタイ側へ1.5キロメートル入った地点だと述べるとともに、複数の国境兵士からの情報として、射撃で倒れたリット君はその後、生きながらタイ軍に火をつけられて焼かれる火刑に処せられたとの情報があることを明かした。
2009年09月14日 カンボジアウォッチ編集部
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