日韓共通の漁場における水産資源の保護を目指し、両国の関係自治体が意見交換する「日韓海峡沿岸水産関係交流事業」の一環として、韓国の漁業者ら約20人が15日、佐賀県内の水産加工処理施設などを巡り、地元の漁業者たちと交流した。
交流事業は、山口、福岡、佐賀、長崎の西日本4県と、釜山など韓国南岸1市3道が参加し、1995年に始まった。昨年までは日本側4県の漁業者が韓国を訪問していたが、本年度から相互訪問することになった。
この日、韓国の一行は午前中に佐賀県小城市のノリの共同加工施設で原料を乾燥して製品化する工程を視察。済州特別自治道の漁業、李相権(イサンクォン)さん(44)は「選別からごみの除去まで一連の流れが機械化され、とても作業しやすそう。特に衛生面がしっかりしている」と感心していた。午後には唐津市に移動して地元漁業者と夕食会を開いた。
一行は16日に同市内の栽培漁業協会を訪ね、17日に帰国する予定。
=2009/09/16付 西日本新聞朝刊=