京都府は17日、選定されれば国から100億円が交付される医療圏に、舞鶴市で公的医療機関を4カ所から2カ所に再編する計画が進む府北部の「中丹医療圏」を申請することを決めた。
国は緊急経済対策の一環で、3100億円の交付金を確保し、都道府県に「地域医療再生計画」をまとめ、応募するよう求めている。
中でも、全国10カ所の医療圏に絞って、医療機関の再編・統廃合を伴うハード事業に各百億円を交付する。この枠に、舞鶴市や福知山市などをエリアとする中丹医療圏を申請することにした。
舞鶴市では、舞鶴医療センター、舞鶴共済病院、舞鶴赤十字病院、舞鶴市民病院の四つの公的病院を再編し、東地区に高度医療を担う500床規模の基幹病院、西地区に一般外来や入院を担う100床規模のサテライト病院を配置する案を立てている。
また、国は医療機関の連携を進める全国70カ所の医療圏を対象にそれぞれ30億円を交付する予定にしており、この医療圏に宮津市、京丹後市、与謝野町、伊根町の「丹後医療圏」を申請する。
丹後医療圏では、病院と診療所の連携や、医師確保対策の奨学金充実や設備更新などを検討しているという。
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