新潟県中越沖地震(07年7月)で被災し、起動試験(試運転)を開始した東京電力柏崎刈羽原発6号機(出力135.6万キロワット)で31日、地震後2年1カ月ぶりに首都圏への送電が再開された。10月の営業運転移行を目指し、設備が継続運転に耐えられるか確認する。
同原発で中越沖地震後、再開したのは7号機に続き2基目。26日に原子炉を起動後、原子炉からの主蒸気でタービンを回し、試験的に発電する「仮並列」を経て31日午後1時39分、出力20%で送電を本格化させた。
東電によると、既に出力100%の調整運転で送電している7号機と合わせ、首都圏の約45万世帯分の電力をまかなえるようになったという。しかし7号機は燃料棒に穴が開いたトラブルの影響で、原子炉を停止する検討に入っている。【五十嵐和大】
毎日新聞 2009年8月31日 20時40分