東京電力は26日、新潟県中越沖地震(07年7月)で被災して運転停止していた柏崎刈羽原発6号機を地震後2年1カ月ぶりに起動し、同日午後3時40分には核分裂が連続的に起きる臨界に達した。同原発で事実上の運転再開となる起動試験(試運転)に入るのは、今年5月の7号機に続いて2基目。今後、出力を段階的に上げながら、原子炉や配管、タービンなどが地震の影響を受けていないか確認する。
既に試験項目を終え、出力100%で調整運転中の7号機については、国から「運転継続に問題はない」との評価を受けているが、7月23日に燃料棒被覆管に微小な穴が開き、放射性物質が原子炉水に漏れていることが発覚。東電は原子炉を停止し、燃料棒を交換する方向で検討している。【五十嵐和大】
毎日新聞 2009年8月26日 19時25分(最終更新 8月27日 10時27分)