
アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ
最近の日韓関係
平成18年1月
- 2005年2月23日、島根県議会に「竹島の日」条例案が上程される。また、高野駐韓国大使がソウルにおける記者会見で「竹島は日本の固有の領土」と発言。
- 2005年3月1日、盧武鉉大統領が、「三・一節」記念式典で演説し、「両国関係の発展には、日本の政府及び国民の真摯な努力が必要」であり、「過去の真実を糾明し、心からお詫びし、反省し」なければならない旨発言。
- 島根県の「竹島の日」条例案の採択(3月16日)、扶桑社歴史教科書申請版の内容事前漏えい(3月11日)等を契機とし、韓国国内において急速に対日感情が悪化。
- 2005年3月17日、鄭東泳(チョン・ドンヨン)国家安全保障会議(NSC)常任委員長兼統一部長官が、日韓関係の原則と基調に関する「NSC常任委員会声明文」を発表。同日、町村外務大臣が同声明についての談話を発表。韓国国民の心情を重く受けとめ、和解に基づく関係構築を呼びかけ。
- 2005年3月23日、大統領は、「日韓関係に関する国民への手紙」を大統領府ホームページに掲載し、日本政府の「侵略及び支配の歴史を正当化し、再び覇権主義を貫徹しようとする意図」の是正と誠意ある対応を求めていく旨強調。
- 2005年4月5日、文部科学省による教科書検定結果が出た。これに関し、韓国政府は、同日、外交通商部スポークスマン談話を発出。翌6日、李泰植(イ・テシク)外交通商部次官が高野大使を召喚し、教科書における竹島の領有権主張部分の削除等を要求。また、羅鍾一(ラ・ジョンイル)駐日大使より谷内次官に対しても同様に抗議。
- 2005年4月7日、イスラマバード(パキスタン)において日韓外相会談が行われ、両外相は、竹島問題については、日韓双方は、お互いの立場は立場として、大局的見地から、この問題が両国の友好協力関係を損なわないよう努力していくことの重要性を確認。
- 2005年4月22日、アジア・アフリカ会議において、李海(イ・ヘチャン)国務総理は、「植民地支配の過去を美化し、過去の悪行を取り繕い、それらを若い世代から隠すことにより歴史を歪曲している国は、過去の束縛から自由になることはできない」 、「過去の悪行に真摯に向き合わない国は、決して未来に進むことができない」旨発言。
- 2005年4月26日、韓国国会が「竹島の持続可能な利用に関する法律」を可決。当方より口上書にて抗議。
- 2005年5月2日、陳大済(チン・デジュ)情報通信部長官が竹島に入島。当方より口上書にて抗議。
- 2005年5月6日、京都において日韓外相会談が行われ、両外相は、外相間で、日韓関係は全体として平静に向かっているとの認識をともにし、次の日韓首脳会談につき、6月下旬を目処にソウルで実施する方向で調整し、その成功のために緊密に協議していくことで合意。
- 2005年5月25日、遺骨問題に関する第1回日韓協議が東京で行われ、朝鮮半島出身の旧軍人・軍属及び旧民間徴用者の遺骨の韓国側への返還につき、人道主義、現実主義、未来志向の3原則に基づき、日韓双方が取り組んでいくことに合意。
- 2005年6月1日、日韓双方は、日韓歴史共同研究報告書をインターネット上で公表。
- 2005年6月1日、対馬沖韓国漁船立入検査忌避事件が発生。日本のEEZ内を徘徊中の韓国漁船が、海上保安庁の巡視船の立入検査を忌避し、移乗した保安員2名を乗せたまま逃走。追跡した巡視船が同船を捕捉、保安官2名の無事を確認。海上保安庁と韓国海上警察庁の協議の末、2日、同船船長を釈放。
- 2005年6月10日、日韓歴史共同研究報告書の日本語版・韓国語版をインターネット上にて公表。
- 2005年6月20日、ソウルにて日韓首脳会談が行われ、両首脳間で一時期の意見の相違があっても、大局的見地から両国関係を元の軌道へ戻し、未来志向で前に進めることが重要との認識を共有した。
- 2005年7月27日、ビエンチャンにて逢沢副大臣と潘基文外交通商部長官の会談が行われ、先の首脳会談のフォローアップの重要性につき認識が一致するとともに、北朝鮮問題につき幅広い意見交換を行った。
- 2005年8月26日、韓国政府は、日韓国交正常化交渉に関する文書(計156冊、約35,300頁)を公開。
- 2005年9月26日、ニューヨークの国連総会の際、日韓外相会談が行われ、北京にて進行中であった第4回六者会合における日・米・韓の連携の重要性につき認識が一致するとともに、日韓関係につき、未来志向的な日韓関係を構築すべく、次回首脳会談へ向け、良い流れをつくるために努力していくことを確認。
- 2005年10月17日、小泉総理が靖国神社を参拝。これを受けて、韓国外交通商部はスポークスマン談話を、大統領府はスポークスマン論評を発出するとともに、ソウルにおいては潘基文外交通商部長官より大島正太郎駐韓国大使に対し、東京においては羅鍾一在京韓国大使より町村外務大臣に対し、それぞれ抗議と遺憾の意を表明。
- 2005年10月27日、潘基文外交通商部が訪日。日韓外相会談が行われ、靖国問題を含む、過去に起因する諸問題や日韓間交流などにつき幅広い意見交換を行うとともに、釜山APECの成功へ向けた協力を確認。
- 2005年11月14日、釜山にて、APEC閣僚会合に先立ち、麻生新大臣と潘長官との間で日韓外相会談が行われるとともに、18日、APEC首脳会合の際に、日韓首脳会談が行われ、北朝鮮問題、日韓間交流等につき幅広く意見を交換。また、いずれの会談においても、歴史問題について、率直かつ真剣なやりとりがあった。
- 2005年12月5日、リュブリャナ(スロベニア)にて、塩崎副大臣と潘基文長官が会談。
- 2005年12月6日〜8日、金田副大臣がソウルを訪問し、「日韓友情年2005」のフィナーレ事業の一つである「日韓友情年記念コンサート」等に出席。また、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部第一次官や与野党要人らと会談。
- 2005年12月10日、クアラルンプールにおけるASEAN+3外相会談等の際に、日韓外相会談が行われ、北朝鮮問題等につき意見交換を行うとともに、日韓友好協力関係の構築に誠心誠意努力していくことで一致。