覚せい剤取締法違反の罪で起訴され、14日に保釈が認められた女優・酒井法子被告(38)が17日に保釈される見通しであることが16日、捜査関係者らへの取材で分かった。酒井被告側は、保釈が有力とみられていたこの日も、保釈金500万円のうちの残り250万円を支払うことなく、拘置先の東京湾岸署に謎の“ろう城”。同署に詰めかけた報道陣約150人は肩すかしをくったが、保釈が認められてから4日目、酒井被告はついに姿を見せることになるのか-。
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14日に保釈を請求し、15日に保釈金500万円の半分となる250万円を異例の“分割払い”で納付した酒井被告。今度こそ保釈かと16日も東京湾岸署に大勢の報道陣が待ち構えたが、この日も酒井被告側にアクションはなし。謎の“引きこもり”が続けられた。
捜査関係者らによると、この日までに酒井被告側と警視庁は保釈についての打ち合わせを行い、17日に保釈される方向で調整中という。
また、テレビ各局によると、逃走をサポートした建設会社会長(71)も「今日(16日の保釈)はない。明日は分からない」と、17日以降の保釈を示唆。保釈金を全額納付後は数時間で拘置先を出なければならないため「249万円入れて(後で)残り1万円入れれば、いつ保釈しても分からんよね」と“分割払い”について意味深に語ったという。
それにしても、保釈請求をした14日に即日で保釈が認められながら、保釈までに真意がうかがえない“持久戦”に持ち込んでいる酒井被告。逮捕前には、検査をごまかすための逃走や散髪など、数々の隠ぺい工作を企てた“前科”を持つだけに、法曹関係者も首をひねっている。
筑波大学の斉藤誠二名誉教授(77)=刑法、刑事訴訟法専門=は、前代未聞の保釈金分割による“保釈渋り”を「普通ではちょっと考えられない」とした上で「お金がないんじゃないでしょうか」と“金欠説”を指摘。
また、これまでの調べに対し、酒井被告が「外に出たら皆さんに謝りたい」と供述していることから、保釈後の謝罪会見の段取りを検討しているとの説もある。
この日、酒井被告は平常通り、午前6時半ごろに起床。同7時に朝食をとり、運動をするなどリラックスして過ごしたという。夫の高相祐一被告(41)は一足先に保釈されたが、酒井被告もついに姿をみせることになるのか-。