防衛省は、弾道ミサイルに対する地上配備型迎撃ミサイル(PAC3)の発射試験を米ニューメキシコ州の米軍ホワイトサンズ射場で16日に行い、模擬ミサイルの迎撃に成功したと17日発表した。昨年の初試験では米国製のミサイルを使ったが、今回は日本でライセンス生産されたものを使用。PAC3は日本のミサイル防衛(MD)の要で、防衛省は「国産性能が確認されたことで安定調達が期待できる」としている。
試験には航空自衛隊飛行開発実験団司令の下、高射隊員ら約100人が参加。今回は、より広範囲に防護できるかを確認するため、発射機2基とレーダーを離れた場所に置いて迎撃する「リモートランチ方式」を採用。16日午前8時46分(日本時間同午後11時46分)、約120キロ離れた場所から米軍が模擬ミサイルを打ち上げ、空自がPAC3で撃ち落とした。試験にかかる費用は、解析・分析費などで計約12億9000万円。【樋岡徹也】
毎日新聞 2009年9月17日 11時11分(最終更新 9月17日 11時49分)
9月17日 | PAC3:発射成功 日本で生産分 |