札幌拓北高野球部員死亡
活動を自粛し、閑散としたグラウンド
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球春到来を前に、道高校球界に悲報が駆け巡った。5日の東海大四との練習試合で顔面に硬球を受け、意識不明の重体に陥っていた道立札幌拓北高(同市北区)の3年生野球部員(17)が8日午前、札幌市内の病院で死亡した。
同校は緊急の職員会議を開催し、今後の対応策などを協議。午後3時過ぎのホームルームで全校生徒に訃報を伝えた。11日の全校集会であらためて事実関係を報告する。
野球部は事故が起きた5日から練習を自粛。川村和憲監督(56)も病院に付き添っており、無人のグラウンド状態となっている。14日の春季北海道大会札幌支部予選・札幌西陵戦を含めた出場について、辻一郎教頭は(54)は「現時点では白紙のまま。生徒の動揺もあるし、総合的に判断していきたい」と話した。
◇高校野球の主な死亡事故
▽94年7月・社(兵庫)打撃練習中、2年生部員の右側頭部に打球が直撃し、脳挫傷のため死亡
▽98年3月・尽誠学園(香川)打撃練習中に1年生部員の右後頭部に打球が直撃。硬膜下血腫のため2週間後に死亡
▽07年9月・PL学園(大阪)翌春に入部予定だったPL学園中3年の生徒が練習に参加中、内野手の送球を受け損ない胸を強打。約7時間後に死亡
<道高野連は対応協議>道高野連も同校からの報告を受け、悲しみに包まれた。坂本浩哉理事長(44)は「非常に悲しい。家族の方に心からお悔やみを申し上げるとともに、部員のご冥福を祈りたい」と話した。同校からはこの日、口頭で報告を受けたが、今後提出される報告書を基に対応を協議することになる。
[ 2009年05月09日 ]
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