大関“破!破!破!”把瑠都チョ〜気持ちいい!
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把瑠都は魁皇を難なく“一蹴”
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 大相撲秋場所4日目は16日、両国国技館で行われ、返り小結の把瑠都が大関・魁皇を一方的に寄り切って3連勝。初日こそ横綱・朝青龍に黒星を喫したものの、2日目の日馬富士、3日目の千代大海に続き3日連続で大関を撃破した。夏場所で負け越して陥落した関脇復帰へ向け、上り調子のまま5日目には横綱・白鵬に挑む。白鵬、朝青龍の両横綱ら6人が初日から全勝を守っている。
【秋場所特集
 大相撲優勝額】
 日馬富士、千代大海を撃破した勢いは衰えなかった。3日連続で大関に挑んだ魁皇戦。把瑠都は立ち合い、鋭く踏み込んで左を差すと、すかさず相手の左腕を抱えて一気の寄り。過去1勝4敗と相性の悪かったベテランの試合巧者を一方的な内容で破り、大関を3連破した。
 「きょうは前に出る感じだった。捕まえる?なかなか力ある力士は捕まえられない。大関3連破?調子はいいけど、まだ4日目が終わったばかり」。把瑠都は謙そんしながらも、好調ぶりに笑みを浮かべた。
 初日に黒星を喫した朝青龍戦が「凄く悔しかった」と闘志に火がついた。場所前の夏巡業中にA型インフルエンザに感染し稽古できない時期もあったが、完治後は絶好調。「今場所は(どこまでいけるか)探りながら自分の形の相撲を取っていきたい」と気合を入れていただけに、出はなをくじかれた。もともと勝敗に気持ちが左右されやすく、関脇で4勝11敗に終わった夏場所は初日に足を痛めて敗れ戦意喪失。だが、今場所は朝青龍戦について「転び方を勉強した」とプラスにとらえ、「決まり手のバリエーションを増やしたい」と相手に応じた取り口を見せて自身初の3大関撃破につなげた。
 5日目は白鵬戦。過去9戦全敗だが、1メートル97、184キロのパワーを生かし、毎場所相手を苦しめている。「思いっきり当たっていくだけだね」。先場所11勝で小結に返り咲き、関脇復帰へ視界良好の“エストニアの怪人”が横綱撃破で台風の目になる。
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