野村ホールディングスは出資先の大型リゾート施設、ハウステンボス（長崎県佐世保市）の単独支援を断念し、ホテル運営会社のホテルマネージメントインターナショナル（ＨＭＩ、神戸市）に経営権を譲る方向で最終調整に入った。月内の合意を目指し、交渉の詰めを急いでいる。景気悪化で入場者の減少に見舞われているハウステンボスは、新たな支援先が主導する形で再建を進める。

　ハウステンボスは2003年に会社更生法の適用を申請。野村ホールディングス傘下の投資会社、野村プリンシパル・ファイナンスが支援企業となり、経営陣を送り込むなどして再建に取り組んできた。野村はこれまで総額250億円を出資したほか、６月にはホテル施設を休館して従業員250人を削減するなどリストラを進めてきた。 (07:00)