第2次補正予算案は26日昼、参院予算委員会、同本会議で多数を占める民主党の反対で否決された。衆・参の議決が異なったことから同日夕、憲法の規定により両院協議会が設置された。開会からおよそ1時間半後、与党(衆院)側がこれ以上協議を続けても「意見が一致しない」ことを確認すべきと迫ったところ、同日の協議会の議長を務めていた民主党の北澤俊美参院議員は一方的に「明日13時再開」と宣言。強引に協議会の散会を宣言してしまった。このため、同案の成立は翌日に持ち越されることとなった。両院協議会の日程は過半数を持って決めることになっており、議長にその権限は与えられていない。北澤議員の行動は明らかに越権行為であり、国会のルールを大きく逸脱している。同案の成立を一日でも遅らせたいとの民主党の思惑が露呈した形だ。これに関して細田博之幹事長は「いろいろな思惑で審議を引き延ばそうとしているということは、憲法違反とは言わないが、(予算に関して「衆院の優越」を規定している)憲法の精神に反する行動ではないかと危惧する。公党として、正しく対応すべきだ」と厳しく批判した。予算に関して両院協議会が開かれたのは、これまで12回。しかし、翌日まで結論が先送りされたのは長い国会の歴史のなかでも初めてのこと。
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