2009年9月16日20時28分
就任後初めての記者会見に臨む鳩山首相=16日午後6時26分、首相官邸、飯塚悟撮影
これは財務大臣、さらには国家戦略室の菅大臣を中心に、これから早急に議論を詰めていくというのが、基本的なスタンスであります。私からあえて申し上げれば、当然のことながら、今までの手法というものはゼロベースで考え直していくということでありますので、シーリングのやり方なども基本的に考え直していきたいと考えております。そうは言っても、このようなある意味で遅れてスタートはいたしますが、年内で編成ができるようなスケジュール感で臨んで参りたい。現在はそのように考えております。
――国連総会に対しまして、訪米をされて日米首脳会談に臨まれることになるんだろうと思いますけれども、日米関係を深めていくために具体的などのような方針で臨むおつもりなのか。連立与党の合意でも日米地位協定の改定の提起と言うことを盛り込まれていますけれども、それについてはテーブルに載せるおつもりはあるのかどうなのか。具体的にお聞かせ願いたいと思います。
日米首脳会談の日程がセットされることを期待をいたしておりますが、どのような時間をいただけるか、まだ必ずしもわかっていない状況であります。その上で仮定の中で申し上げるとすれば、わたくしはまずオバマ大統領と信頼関係を構築をするということが第一歩であって、今回の訪米はこういった意味で、お互いに率直な意見交換をすること、そのことによって信頼感というものを高めることが一番重要なことではないか。そのように思っております。
いわゆる日米の地位協定などの問題に関して、わたくしども今、考えておりますのは、当然、基本的な方針は変えるつもりはありません。この連立のなかでの合意のところでも、改定に向けて努力をすることがうたわれているのも事実でございます。ただし、今回は信頼関係を醸成していくということが主眼でございますし、いわゆる日米間の様々な懸案問題、安全保障関係の問題に関しては、包括的なレビューというものを少し時間かけて行うことが重要ではないか、そのように思っておりますので、このような時間かけたなかで議論を進めていくことが大事であると。