政権交代

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鳩山首相:日米は「率直に話し合えるような関係を作り上げていきたい」就任会見その5

 ─国連総会に際して訪米をされて、日米首脳会談にも臨まれることになるんだろうと思いますけれども、日米関係を深めていくために具体的にどのような方針で臨むおつもりなのか。連立与党の合意でも、日米地位協定の改定の提起ということを盛り込まれていますけれども、それについてはテーブルに載せるおつもりがあるのかどうなのか、具体的にお聞かせ願いたいと思います。

 鳩山首相:まだ…日米首脳会談の日程がセットされることを期待は致しておりますが、どのような時間をいただけるか、まだ必ずしも分かっていない状況であります。その上で、仮定の中で申し上げるとすれば、私はまず、オバマ大統領と信頼関係を構築するということが第一歩であって、今回の訪米は、そういった意味でお互いに率直な意見交換をすること、そのことによって信頼感というものを高めることが一番重要なことではないか、そのように思っております。

 いわゆるこの、日米の地位協定などの問題に関して、私ども今考えておりますのは、当然、基本的な方針は変えるつもりはありません。この連立の中での合意のところでも、改定に向けて努力をすることがうたわれておるのも事実でございます。ただし今回は信頼関係を醸成していくということが主眼でございますし、いわゆる日米間のさまざまな懸案、問題、安全保障関係の問題に関しては、包括的なレビューというものを少し時間をかけて行うことが重要ではないか、そのように思っておりますので、このような、時間をかけた中で議論を進めていくことが大事である、と。

 一番私たちが鍵に思っておりますのは、やはり信頼関係の構築だというように、ご理解をいただきたい。そのためには、くどいようですけれども、お互いにですね、相手に対して遠慮しないでモノを言う立場というものを築き合うことだと、そのように考えております。日本が、ややもすると受け身的な日米関係になりつつあったわけですが、そうではなくて能動的な立場でですね、我々としてもこう考えているんだということを率直に話し合えるような関係を作り上げていきたい。その中での結論というものを導いていくように努力をしたい、そのように考えています。

 ─政府の拉致問題に対する姿勢をおうかがい致します。今度の鳩山内閣には、北朝鮮の拉致実行犯、横田めぐみさん拉致実行犯である辛光洙(シン・グァンス)元死刑囚の釈放嘆願書に署名した菅さん(菅直人副総理・国家戦略局担当相)と、千葉さん(千葉景子法相)という2人の閣僚がおります。これから北朝鮮に拉致問題の解決を迫る時に、誤ったメッセージを送りかねないという気もするのですが、どうお考えでしょうか。またこのお二人に、拉致被害者や被害者家族に対する反省なり謝罪なりを求めるお考えはありませんか。

 鳩山首相:私は、過去の経緯というものは事実としてあろうかとは思います。ただ一番大事なことは、北朝鮮に対しては拉致問題を現実的に解決に向けて進めていくということが肝要であります。そのためにも、今回、国家公安委員長になりました中井洽(ひろし)さん、中井大臣に、拉致問題担当大臣というものを命じているところでございます。彼が今日まで拉致問題に対して大変積極的に行動してまいったということに私は重きを置かせていただきながら、拉致問題をうまく展開をさせていくために努力を惜しまない、そのように考えておりまして、過去のことに関して私は、今2人の大臣に問うことを考えてはおりません。

2009年9月16日

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