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鳩山首相:「官僚の抵抗によって大きく曲げられることにはならない」就任会見その4

 ─脱・官僚政治実現への強い意欲を示されましたが、官僚の強い抵抗が予想されます。具体的にどのように脱・官僚政治を実現させていくつもりでしょうか。

 鳩山首相:まず、わたくしどもは大臣、副大臣、政務官、いわゆる政務3役という方々にそれぞれの肩書の役所において政治主導の立場から政策の意思決定を行っていただきたい。そのように考えております。

 言うまでもありません。優秀な官僚のみなさんが国民ために頑張っていただくものに対して、それをけしからんというすべはわたくしどもは持ち合わせておりません。しかし必ずしもそうでないものに対して、基本的に政治家が主導しながら、役所の事業というものをむしろ政治家が主導して意思決定を行っていくというシステムを作り上げていく。

 これも申し上げたと思いますが、閣僚委員会というものを作らせていただいて、特にこれはいくつかの役所にまたがるようなプロジェクトに対して、閣僚委員会で意思決定をほぼ行い、最終的には閣議というもので最終決定をいたすと。そこに事務次官会議というものは廃止をしていますから、必ずしも官僚のみなさん方の抵抗によって大きく曲げられるということにはならないと、そのように考えております。

 国家戦略局、あるいは行政刷新会議、このあり方もその中で政治主導でまいることは言うまでもありません。特に予算の骨格を議論する国家戦略局、菅大臣にその仕事をお願いすることにいたしておりますが、菅大臣の大変強いリーダーシップに大いに期待しておりますし、また行政刷新会議は仙谷大臣のリーダーシップを大いに発揮していただきたいと思いますし、いわゆる各省の副大臣クラスの方々にも行政刷新会議の中での役割を任じていただきたい。

 そうして事業仕分けをはじめとして、いわゆる無駄なと思われている事業を徹底的に排除するように政治主導で行っていきたい。そのようなさまざまなやり方を駆使しながら、いわゆる脱・官僚依存の政治を行ってまいりたいと考えています。

 ─来年のマニフェストについて7.1兆円のめどが立ったと発言していましたが、来年度予算の編成が喫緊の課題と思われますが、まずシーリングに対してゼロベースで見直すのか、年内編成、年度内成立を目指すのか。そのへんのスケジュールは。

 鳩山首相:これは財務大臣、さらには国家戦略局の菅大臣を中心に、これから早急に議論を詰めていくことが基本的なスタンスであります。わたくしからあえて申し上げれば、当然のことながら今までの手法はゼロベースで考え直すということでありますから、シーリングのやり方などということも基本的に考え直していきたい。そうはいっても、このようにある意味で遅れてスタートしますから年内で編成できるようなスケジュール感で臨んでいきたい。現在はそのように考えております。

2009年9月16日

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