第2回登別市議会定例会は15日も一般質問を続行。山口賢治(市民・協働)、平田江美子(共産党)、木村俊子(公明党)の3議員が登壇した。この中で小笠原春一市長は、登別厚生年金病院の存続問題に関して「今後も公的病院として存続できるよう、国に対して要望していく」との意向を示した。
平田議員への答弁。小笠原市長は「同病院の存続のため、厚生労働省や厚生労働大臣、関係国会議員などに対して強力に要請活動をしてきた。同病院は救急医療の一翼を担うなど、地域医療に果たす役割は大きく、地域にとって重要な病院。現在は5人いる常勤医も11月からは6人となり、人間ドックを受け入れるといった体制も整えている。年金・健康保険福祉施設整理機構の動きなどを見ながら、早急に国へ行く必要があれば、行く考えを持っている。できる限りの支援をしたい」と述べた。
山口議員は、女性職員の管理職登用に対する考えをただした。松橋学総務部長は「管理職への登用は、職務での経験や能力、実績などを踏まえ、上司の推薦を基にして総合的に勘案して行っている。女性管理職については、女性ならではの優しさ、細やかさ、感性を政策や事業の展開に反映させるため必要がある。今後も資質や能力、適性などを十分把握し、適材適所な登用に努めたい」との考えを示した。
木村議員は、中国や東南アジアからの観光客誘致を取り上げた。寺山義民観光経済部長は「中国や台湾、シンガポール、香港などではプロモーションを継続的に実施している。結果、平成18年ころから海外観光客、特に香港やシンガポール、中国の富裕層が増えてきているなど、徐々に成果が上がっている。道や関係機関などと連携を強め、積極的にプロモーションを行うと同時に、新千歳への直行便発着を増やすよう関係機関に働きかけ、受け入れがスムーズに行えるようにしたい」と答弁した。
(有田太一郎)
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