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佐久総合病院:再構築問題 8項目の覚書締結 役割と責務明確化 /長野

 ◇市長と厚生連、役割と責務明確化

 県厚生連佐久総合病院(佐久市臼田)の分離移転再構築について、佐久市の柳田清二市長と県厚生連の盛岡正博理事長は15日、再構築を具体化するに当たり双方の役割と責務を明確化した覚書を締結した。市と厚生連は16日に村井仁知事に覚書締結を報告し、支援、協力を要請する。

 覚書は8項目。地元の臼田地区住民の理解を得る▽移転先の同市中込地域住民に説明する▽地域医療機関との連携についての協議を進める--などが盛り込まれ、13年度中に再構築用地のツガミ跡地に基幹医療センターを建設。さらに3年後の16年度中に現在の臼田に地域医療センターの開設を目指すとしている。

 厚生連は05年5月、再構築用地として、同市中込のツガミ跡地13ヘクタールを取得。同市側は工業専用地域を理由に用途変更を認めず、こう着状態が続いた。今年2月、県と同市、厚生連の3者協議で「基幹医療センター建設候補地をツガミ跡地とする」との知事裁定に合意した。

 これを受けて4月に就任した柳田市長は、7月から地元の臼田4地域で住民説明会を開催し、住民の理解を求めるとともに課題を整理してきた。基幹医療センターの基本設計を待って中込地区の住民説明会も近く開催する予定。【藤澤正和】

毎日新聞 2009年9月16日 地方版

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