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【静岡】

JALとの搭乗率保証を一方的破棄も 川勝知事「廃止合意が無理なら」

2009年9月16日

 川勝平太知事は15日の定例記者会見で、静岡空港発着の日本航空(JAL)福岡線で設定している搭乗率保証(70%)について、廃止できなかった場合は一方的な破棄も含めて検討していることを明らかにした。 (佐野周平)

 川勝知事は「双方の合意があれば覚書を変更できる。道義的な正当性がなく、まともに考えればおかしい」と指摘。契約を一方的に破棄すれば、JALが県に対して損害賠償を求める可能性も出てくるが、川勝知事は「それも了解の上で、すべての可能性を否定しない」と話した。

 また、8月にJALの西松遥社長と会談をした際、西松社長が11月から福岡線3往復6便をすべて小型機(76席)で運航する方針を示したことについて、「搭乗率を上げるために機体を小さくするのはおかしい」と疑問を呈した。

 海外3社から出資提案を受けるなど、JALは経営難に陥っている。川勝知事は「ワンクッション置いて、私から出向いて廃止に向けた交渉をしたい」と意気込みをみせた。

 

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