石井がデビュー戦で吉田を打撃KO予告
北京五輪の柔道男子100キロ超級金メダリスト石井慧(22)が、総合格闘家としてのプロデビュー戦で吉田秀彦(40=吉田道場)と激突する。戦極を主催するワールドビクトリーロードは14日、都内で会見を開き、大みそかか来年1月3日に開催を予定するニューイヤーイベントで、両者が対戦すると発表した。バルセロナ五輪柔道78キロ級を制した吉田との金メダリスト対決に石井は「つまらない寝技はしない。打撃でKOします」と予告した。
会見場の金びょうぶの前で、対称的な服装で現れた2人が火花を散らした。タンクトップにジーンズ姿の石井が「柔道時代から尊敬する先輩のあごにパンチを打ち込めるのは幸せ」と挑発すると、スーツに身を包んだ吉田は「そう簡単に当たるもんじゃない。総合格闘技の難しさをお見せしたい」と静かに切り返した。
戦極の國保尊弘取締役によると、両者に対戦を打診したのは約2カ月前。その際、吉田は國保氏が切り出す前に「石井選手ですよね。それが総合格闘技のためになりますよね」と答え、石井は「よろしくお願いします」と返答したという。その後、頸椎(けいつい)ヘルニアの再手術を受けた石井が回復。戦極のニューイヤーイベントの日時が大みそかか、来年1月3日と固まって、この日の発表となった。史上初の柔道五輪金メダリスト同士の対決に國保氏は「日本中が注目するカード。格闘技史上、ずっと語り継がれるカードになる」と胸を張った。
6月末から約1カ月の米国修業から帰国した石井は現在、都内のジムで練習を積む。再手術した首について「今は絶好調」と言い、試合展開について「つまらない寝技はしない。打撃でKOがいいですね」と不敵に笑った。吉田は1月4日に菊田に敗れて以来の試合。「アラフォーでも若いやつらには負けない。向こうが(打撃でと)言うんだから打撃戦になるんじゃないんですか」と、厳しい表情を崩さずに答えた。
吉田は「(石井が)戦極に来たら『やることになるな』と思って、覚悟はしていた」と言い、石井は「(吉田を)柔道の先輩として誇りに思っています」と話し、お互い待ち望んだ相手に不足はない。対戦日時については「来年1月3日がいい。今年厄年で来年の方が運気が上がる」と言う石井に対し、吉田は「今年前厄で、来年本厄だから大みそかの方がいい」と意見が分かれたが、いずれにしろ年末か年始。沈滞気味の日本の総合格闘技界を熱くする激突が実現する【塩谷正人】
[2009年9月15日9時4分 紙面から]
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