福岡県警の警察官が飲酒運転で衝突事故を起こし逃げた事件を受け、警察庁は15日、アルコール依存が疑われる職員などには専門医を受診させ、通勤や勤務中の運転を禁止するよう都道府県警に通達した。飲酒運転による懲戒処分者は今年、増加に転じており、警察組織全体で、より踏み込んだ防止対策を講じることにした。
通達は「飲酒運転事案の絶無について」と題し、官房長名で出した。まず、福岡県警の事件を含め、アルコール依存が疑われる飲酒運転事案が続発しているとして「踏み込んだ対策」の必要性を強調。警察署長などは健康診断で部下の肝機能の状態を把握するとともに、同僚や家族から酒量が多い職員の情報を集めるよう求めた。(07:00)