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奈良市長、ガムかみながら答弁 「せき込むの防ぐため」

2009年9月15日11時52分

写真:仲川元庸・奈良市長仲川元庸・奈良市長

 7月に全国で2番目に若い市長となった奈良市の仲川元庸(もとのぶ)市長(33)が、就任後初の定例市議会本会議でガムをかみながら答弁し、議長から口頭で注意を受けていたことがわかった。市の会議規則は飲食の禁止を定めていないが、仲川市長は「気管支が弱く、せき込むのを防ぐためだった。誤解を与える行為で申し訳ない」と議長に謝罪した。

 市などによると、仲川市長は今月11日、一般質問に対する答弁でガムをかんでいたという。市議が気付き、本会議終了後、市議の指摘を受けた山本清議長が「議場では控えるように」と注意した。

 市議会事務局によると、会議規則に議員や職員の飲食を禁じる規定はないが、「品位を重んじなければならない」と定めている。ある保守系市議は「議会は市民の生活の行方を決める厳粛な場。怒りを通り越して情けない」とあきれている。

 仲川市長は朝日新聞の取材に「前日の10日は気管支用の薬剤を口に含んでいたが、なくなったためガムをかんだ。答弁が詰まる方が失礼だと思った」と釈明した。注意を受けた後は自席に水を常備しているという。

 仲川市長は民主の推薦を受けて初当選し、千葉市長に次いで全国2番目に若い市長になった。

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