奈良市の仲川げん市長(33)が9月定例市議会の本会議中にガムをかんでいたとして、山本清議長から注意を受けたことが15日、分かった。仲川市長は事実を認めた上で、「せき込むのでのどを潤し、円滑に答弁するためだった」と釈明している。今後は水を自席にも置くという。
ガムをかんでいたのは11日の本会議の一般質問中。閉会後、2人の市議から「市長が何か口に含んでしゃべっているので確認してほしい」と山本議長に要請があった。仲川市長がガムをかんでいたことを明らかにしたため、山本議長は口頭で注意したという。
市議会事務局によると、市議会の会議規則では、議員については「議会の品位を重んじなければならない」と規定。傍聴人にも議場での飲食などを禁じているが、市長らにはこうした規則はない。市議の一人は「議会中にガムをかむなど、常識以前の問題」と厳しく批判した。
仲川市長は7月12日の奈良市長選に民主党の推薦を受けて立候補し、初当選した。現職では全国で2番目に若い市長。山本議長は「市民の期待もあるので、こうした行為は残念」と話している。