太陽誘電、携帯電話などに使うGPSアンテナを開発…業界最小
太陽誘電は、ラディッジアンテナシリーズに、携帯電話やスマートフォン、ポータブルナビゲーションデバイス(PND)などへの搭載が本格化しているGPS対応アンテナとして、業界最小となる『AH316M157501』を追加する。
新商品は、同社の従来のGPSアンテナである『AF816M157502』と比べ体積で約87%の省スペース化を達成し、約69%の低背化を実現。GPSを搭載する携帯機器の小型・薄型化に寄与する。
新製品は10月から、玉村工場(群馬県佐波郡玉村町)にて月産300万個で量産を開始する。サンプル価格は300円。
携帯電話やスマートフォンは、GPS機能の搭載が進んでおり、位置情報やナビゲーション、子供の居場所を親が確認できるサービスなどに役立っている。カーナビゲーションシステムも、機能を簡略化し、小型化することで、取り外しや持ち運びが可能なPNDが急速に普及している。
GPS機能を搭載する携帯機器の小型・薄型化のニーズは高まっており、GPSアンテナも小型・薄型化が求められている。これらの機器は手に持ちながらGPS機能を利用することが多く、機器の向きや指の位置などによる電波信号の減衰を考慮しながら最適なアンテナの配置を検討する必要がある。
同社は今回、小型・薄型化とアンテナの配置の自由度向上の要望に応えるため、高い設計技術で素子を最適化し、高周波部品材料技術をチップアンテナに展開することで、GPSアンテナの特性を維持しつつ3216サイズで薄さ0.5mmという小型・低背化し、配置の自由度も向上したアンテナを開発した。
商品は、10月6日から幕張メッセ(千葉県美浜区)で開催される「CEATEC JAPAN 2009」に出展する。
《編集部》