谷垣氏、年功序列排し自民党再生　総裁選へ決意

　自民党総裁選への立候補を表明した谷垣禎一元財務相（６４）は１５日、党本部で記者会見し、党再生策について「ベストメンバーで選挙に臨む体制をつくらなければ、政権交代可能な時代に耐え得る政党にはならない」と述べ、派閥順送りや年功序列を排する決意を表明した。

　１４日に事実上の出馬表明をした河野太郎衆院議員（４６）は１５日夜、立候補に必要な２０人の推薦人確保に向け、支援する議員らと都内で会合。小野寺五典衆院議員（４９）は記者団に「支援者は増えたが、最終決断には至っていない」と述べた。

　石破茂農相（５２）は閣議後会見で「（総辞職する）１６日まではお答えすることではない」と述べ、総辞職後の見解表明を示唆した。

　このほか西村康稔衆院議員（４６）が出馬を模索。一時意欲を示した加藤紘一元幹事長は１５日、谷垣氏に「支援する」と伝えた。

　谷垣氏は会見で、中堅・若手の世代交代論について「ベストメンバーを徹底すれば世代間対立は乗り越えられる。次世代にライジングスター（希望の星）がいると示していくことも必要だ」と述べ、実力本位で人材を登用する考えを強調した。

　来年の参院選候補者に関しては「とても勝利が望めないなら、差し替える厳しい措置も必要だ」と表明。衆院選も含め、若い世代や女性の候補者を積極的に起用する意向を示した。