鬼ノ目発進号の書斎☆〜男性への差別行為を根絶せよ〜☆

一言メッセージ :女性による責任負わぬ自由と義務果たさぬ権利、女権拡張の為なら何でもアリの主張が織り成す世界に類を見ない甚大なる差別と道徳の崩壊

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教育環境内での差別

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ねぇ、私が飛び降りるのを見てて・・・ 前編

Mの事が気になり、あまり眠れなかった私は、
カーテン越しの明るさから夜明けを感じていた。

昨日の快晴は、ただの気紛れだったのだろうか?
カーテンの僅かな隙間を縫うように部屋へと入り込む、
日差し特有の光のアートを今日は楽しむことが出来ない・・・
わざわざ外を覗き込まなくても、それがいつも私に天気を教えてくれる。

厚い雲が空を覆いつくそうとしていた・・・
心を闇に委ねようとしていた、ある少女の決意を映し出すかのように・・・


                      


「今日は雨やから傘持って行けや〜」

一々口煩いと思われようとも,心配性の私はそう声を掛けずにいられない。
いや、私の心配性は、妻の余りのドジさ加減が作り出したようなものだ。

「うん、分かってる〜」

私がそう忠告するのは、最初から分かっていたと言わんばかりに、
妻は全く間のない切り返しをする。

彼女曰く、『女性の朝は忙しい』らしい・・・
(自ら忙しくしているのでは?)と思ってしまう私は、
きっと、『女心というものが分かっていない』と断罪されるだろう。

「それじゃ、行ってきま〜す♪」

私にとって、この時間まで起きていた時の彼女の『行ってきます』は『おやすみ』と同じだ。
昼からの仕事に備え、私は睡魔に弄ばれる様に眠りに落ちた。


                      


「ああ、やっぱり雨降ってるわ〜」

仕事を終えた彼女を待っていたのは、
勤労を労う拍手の様にも聞こえる集中豪雨だった。

「・・・マジ最悪。何でウチが家に着くまで待ってくれへんの?」

妻は時々、女の子らしい奇想天外かつ無理な注文をする。
たかが人間の小娘に、『最悪』と言われたことに余程腹が立ったのか、
ポツポツどころか、バチバチという音が立つくらい、
彼女の失言を攻め立てるかのように雨足が急加速した。

「・・・イヤや、もう・・・」

泣き言を聞き入れてくれない自然相手に、女の泣き落としは通じない。
渋々、帰路につく事にした・・・

「今日は雨だから、バス」

いつもは運動がてら、散策を楽しみながらの帰宅となるが、
雨の日だけはバスに乗るというのが、彼女の中ではお決まりになっている。
彼女自身も、この選択で1つの運命が左右される事になろうとは知る由もなかっただろう・・・

 
                      


季節外れのアジサイのように、色とりどりの傘が広がる。
この中では、急ぎ足も侭ならない。

「あ〜あ、布団もビショビショちゃうんかよ・・・」

いきなりの豪雨に曝された布団は、
濡れると言うより、水に浸かった様に萎びれていた。

「干す前に天気予報見ぃへんか?普通・・・」

バス停へと歩きながら、他にも濡れた洗濯物がないか探してみる。
ふと、もう少しだけ上を見た時に、マンションの屋上が視界の中に入った。

「・・・・・・え?」

ただ、愕然とする他に表現出来る方法はなかった。
マンションの屋上には、ただ1人、傘も差さず、
ずぶ濡れの少女が朦朧とした表情で地上を見下ろしていたのだ。

「ちょ、ちょっと・・・」

周りを見渡しても、自分以外に誰もそれに気付いている人はいない。
この雨の中、傘の死角に邪魔されて見えないのだ。

恐る恐る、また上を見上げてみる。
その時にはすでに、少女は手摺に手をかけていた。
まるで、越えられない境界線を取り払おうとするかのように・・・

「ええ〜〜・・・マジかよっ!」

迷っている暇などないことを悟った彼女は、
ただ只管、マンションの入り口を目指して走りだした。



中編へ続く



P・S

実話のオンパレードである。この手の話が尽きる事は恐らくない。

「あのねぇ、お前はコナンか???」と言いたくなるほど、
妻は事件・事故、特に問題児や重大な悩みを抱えている者に遭遇する。
正確に言えば、事件や事故の一歩手前の、ギリギリの状況や、ギリギリの人間に遭遇してしまう。

私一人で出掛けている時は、全くそのようなことはないので、
昨日のMの件も、恐らく妻と一緒でなければ遭遇しなかったであろう。

それゆえに、「相談員や補導員などになれば、妻より右に出るものはいない」のである。
こちらから問題児を探さなくても、向こうの方からやってくる。
しかも、彼女が発見した状況や人間は、ほとんど彼女が一人で見事に解決しているのだから凄い。

「私、夜回り先生になろうかな?」と、今日の出来事で自信が付いたのか、得意気に話していた。
だから、私も、「お前にはそういう天性の才能がある」と、数年前から言っているのに・・・

よく根拠も示さずに、「○○の場合が多い」という表現を記事で使っているのも、
彼女のお陰で事例と出会う事が容易なので、統計にない実態を知っているからである。

しかし・・・一緒にお出掛けする度に、私の寿命は縮まるばかりだ。





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奥様には、きっと人助けの才能があるんですよね 天性の何かが・・・

2007/3/6(火) 午後 0:35 may*mi*m*yumin2**1

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そうですね。助ける才能も、何より「助けを求めている人を引き付ける能力」も持っているみたいです。ですから、こういう話が後を絶えません。まるで動く駆け込み寺みたいです。

2007/3/6(火) 午後 1:16 鬼ノ目発進号

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