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【国際】

移民政策緩和の豪州で密航者急増 「年8000人超ペース」野党指摘

2009年9月15日 朝刊

 【マニラ=吉枝道生】オーストラリアへの移住希望者を乗せた船が相次いで同国沖で発見され、国内で論議となっている。野党側は、ラッド政権の移民政策緩和で密航者が急増していると批判を強めている。

 AP通信などによると、同国北西沖で11日に83人、12日に65人を乗せた船が相次いで発見された。7日にも7人を乗せた船が摘発されており、1週間で計155人の身柄が拘束される事態となった。

 まだ国籍は不明だが、インドネシアに近い同国北西沖では、アフガニスタンやスリランカなどから東南アジアを経てオーストラリアを目指す難民や密航者が増えている。今年4月には、移住希望者を乗せた船が爆発してアフガン人5人が死亡する事故もあった。

 野党側は、ラッド政権が移住希望者に対する政策を緩和したことで、昨年8月以降1500人が同国に押し寄せ、密航業者のドル箱になっていると批判。「先週のペースだと年間8000〜1万人の密航者が出て、移民政策は破綻(はたん)する」と主張している。政府・与党側は、密航の増加は国際的な要因だとして「しっかり摘発されている」と反論している。

 

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