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市議会一般質問スタート〜道立紋別病院移管協議
(9月15日付け)
紋別市議会の平成21年第3回定例会は14・15日、各会派の議員による一般質問が行われている。初日、鈴木敏弘議員(未来の会)が、難航している道立紋別病院の移管問題について質問。宮川良一市長は、西紋5市町村の広域連合立病院の構想自体が道の示唆によるものであることを強調したうえで、道が今回示した回答は「これまでの一連の協議経過とは相反し、道の真意が計り知れず大変遺憾だ。道が地域の医療を守ろうとしているのか疑問を抱かざるを得ない」と道を強く批判した。
一般質問で鈴木議員は「道のあまりに誠意のない回答に怒り心頭だ。市民を愚弄している。100床では2次医療を担える規模ではない。赤字補填の期間も短い。道の回答は、地元の要望を根底からくつがえす内容だ」と怒りをあらわした。その上で「行政、議会、市民が一体となって解決しなければならない。ムシロ旗を立ててでも道に乗り込み訴えるなど行動しよう」と呼びかけ、道の回答に対する市長の感想や今後の方向性などを尋ねた。
宮川市長はこれまでの経過を振り返り「道は、西紋地域が広域連携し移管協議を進めることになれば、過去の移管事例に沿って、道が一定期間の赤字補填や新病院の改築支援などをすることが可能になるとし、5市町村の広域連合立病院を目指すことが最も有利な選択肢であることを方向付けした。それを受けて5市町村で移管協議書をまとめ、知事に提案した」と述べ、そもそも広域連合立病院の方向性は道が示したことを強調。「しかしながら道が示してきた回答はこれまでの一連の協議経過とは相反し、私としても道の真意が計り知れなく、大変遺憾に思っている。本当に北海道は地域の声に耳を傾け、地域の医療を守ろうとしているのか疑問を抱かざるを得ない」と道を批判した。
今後の方向性については「議会と行政、住民が一致団結し、知事あるいは道議会に訴えていかなければならない大変な時期を迎えていると認識している」と危機感をにじませた。
(14日の市議会一般質問に答える宮川市長=写真=)
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