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病床利用、目標下回る 登米市立病院08年度赤字に

 宮城県登米市が昨年12月に策定した市立病院改革プランについて、市は14日、プランの2008年度の実施状況と、地域の代表者らでつくる市立病院運営協議会による実施状況の評価を公表した。協議会は、病床利用率などが目標値を下回ったことに触れ「改革を推し進める努力が必要だ」と指摘した。

 08年度の実施状況によると、病院事業全体の経常収支は12億6900万円の赤字。累積欠損金は100億700万円に膨らんだ。

 医師の減少などの影響により、病院の病床利用率は70.4%と目標値を6.5ポイント下回った。入院患者数は13万1221人、病院、診療所の外来患者数は32万7407人で、それぞれ目標値より9331人、1653人少なかった。

 医業収益が前年度と比べて減ったものの経費の削減が進んだため、経常収支比率は85.1%と目標値を2.2ポイント上回った。

 市立病院運営協議会は、患者数の減少について「医師の減少以外にも原因があると推測される。早急に対策を講ずるべきだ」と提言。経常収支比率などで目標を達成したことについては「単年度で12億円以上の赤字があった結果を踏まえれば、目標値を高めることが必要だ」と主張した。

 登米市は、市立病院改革プランで財務内容や患者数に年度ごとの数値目標を設けた。病床数や経費削減などの経営効率化に取り組み、11年度の単年度黒字を目指す。


2009年09月15日火曜日

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