稔(左)にアキレスけん固めを決める船木
「全日本」(13日、後楽園ホール)
全日本と1年契約を結んだ船木誠勝(40)が、シリーズ開幕戦で稔を撃破。純プロレス復帰後初の一騎打ちを飾った。
中盤から寝技戦を封印し、掌底からドロップキック。最後は岩石落としで勝利した船木は「リズム、タイミングが難しい。忘れているものがたくさんある。余裕がない」と反省。93年にパンクラスを協力して旗揚げし、その後決別した鈴木みのるとの15年ぶり一騎打ち(9・26横浜大会)を控えているだけに、自分自身がもどかしかった。
一方の鈴木は「(対戦は)あるはずがなかった。胸を貸してやる。オレの過去とアイツの過去を清算しよう」と船木戦について初めて言及した。
17日から20年ぶりに巡業に帯同する。「誰も怒ってくれない。自分で(自分を)怒らないと」と、自らを叱咤(しった)しながら、力を取り戻すつもりだ。
(2009年9月14日)