2009年9月14日20時19分
自民党、公明党の落選した大物議員20人の「平均顔」
民主党で初当選した女性議員全26人の「平均顔」
さて私は誰でしょう――。
「どこかの校長先生?」
「NHKの女性アナウンサー?」
正解は、今回の総選挙で落選した自公の大物議員と、初当選した民主の全女性議員の「平均顔」。日本顔学会の原島博会長が開発した画像処理技術を使って、コンピューター合成した。政権交代を象徴する「顔」だ。
男性は海部俊樹氏、中川昭一氏、山崎拓氏、久間章生氏、太田昭宏氏、冬柴鉄三氏ら20人からなり、平均年齢は67歳。年齢相応に眼鏡をかけ、ほおもたるむ。
一方、女性は福田衣里子氏(長崎2区)、江端貴子氏(東京10区)、中林美恵子氏(神奈川1区)、佐藤夕子(愛知1区)ら26人からなり、平均44歳。目がぱっちりとし、わずかにほほえむ。
イラストレーターの山藤章二さんは最近、民主党議員たちの顔をまとめて描いたが「アクがなくて、絵としては面白みに欠けた」という。「良かれあしかれ、内面性がにじみ出た顔の方が描きやすい。まだ民主党の若手には、それが顔に出ていないようだ。まさかそういうところが好まれて大勝したわけではないでしょうが」と山藤さん。
それにしても「40年近く政治家の似顔絵を描いてきて、与党顔はもっと老獪(ろうかい)でアクの強い顔だとの信念をもっていたのだが」と驚く。
「平均顔」は、目鼻立ちのバランスがとれて、美男美女になる傾向がある。(谷津憲郎)