8月17日(月) 公示日を前に、夫のやざき公二が毎日新聞社を退職した。どのタイミングで辞表を出したものか考えていたので、気持ちを引き締める意味でも適当なタイミングだったかと思う。
ちなみに、父親が新聞記者でなくなったと知って、一番ショックを受けていたのが娘だった。選挙は彼女にとってはあまりにも現実離れした話で、何の感情も抱けなかったのだろう。退職→無収入→えっ、毎日の生活、どうなんの??? 退職の報を受けての彼女の動揺は予想以上に大きかった。

8月18日(火) 選挙戦スタート。
選挙については、一国民として、そこに費やされる無駄なお金を、もっと社会のために使ってほしいという思いを新たにした。
その一つの証紙貼り。選挙中に配布してもいい「法定ビラ」。新聞にも折り込まれているあの紙。11万枚まで出してもいいらしい。その「11万枚」という数を守らせるためか、その1枚1枚に印紙のような証紙を貼らなければならない。多くのボランティアの方にご協力いただいた。でも、みなさん、心の中で思っていらしたにちがいない。「この作業は何のため?」

選挙中に学んだ教訓一つ。「何のため?」などと突き詰めてはいけないということ。
でも、選挙経験者は、選挙後には検証してほしい。選挙の無駄をなくすということを。

選挙戦の途中に会社から「退職の書類あれこれ」が送られてきた。9月26日が誕生日のやざき公二は、50歳ではなく、49歳で退職となったため、桁違いの退職金だった。いろいろ精算(清算?)したら、さらに桁が違っていた。娘流に言えば「うけるぅ」というところか。

8月30日(日) 投票・開票。
午後9時から開票だというのに、投票終了の8時に「当確」を伝えられた。何だか実感がない。支援者の方の中には、事務所に向かう前に風呂にでも入って・・・などと思っていらしたら、TVで「当確」が出てしまい、あせって駆けつけた、という方も。
当選の喜び、というより、ずっと応援してくれていた友人や支援者の方々の笑顔が嬉しかった。
ずっと気にかかっていたのは、各開票所で開票開始前から夜中まで、立ち会ってくださった方々のこと。万歳にも加わっていただけず、申し訳ない。


以前、「マルサの女」という映画があった。
選挙も十分映画になりますね。人間の善と悪のエッセンスを詰め込んだ、喜劇でしょうか。

とりあえず、父親が再就職できたことで娘は一安心し、今日は友達と大好きな沖縄の空の下、青春満喫中の模様です。