指針 (復元記事)
テーマ:社会生活自閉症について、書かれた本は飛躍的に増え、しかし、クソチンコ本の様に、害にしかならない本が増えた。それらの本は、アスペルガー症候群の子供を持った親や、教師の参考になる事はあっても、アスペルガー症候群の本人に向けて書かれた本は無い。つまり、私達が生きて行く上で、何かの役に立つ様な本は無い。では、私達(つまり、自分の正体を知ってしまった、アスペルガー症候群の成人)は、どうやって生きて行けば良いか。【幻覚幻聴がある人は、統合失調症だから、含まれない】私が、僅か50年の人生を振り返って思う事は、二つだけだ。一つは「犯罪行為をしない」事。若い頃は、スピード違反や、駐車違反で良く捕まった。何でオレだけと言うぐらい、誰も捕まらない様な所で捕まった。学校でもそうだった。とにかくオレだけ、よく見つかる。皆と同じ事をしていても、見つかる。実は、他のみんなは、私が見えない何かを見て、或いは、気付いて、捕まらない様にしているのだ。私は、もう、捕まる様に出来ているんだ、と諦めた。だからこそ、「犯罪行為はしない」と決めた。どんな些細な事でも、オレがやれば捕まる。だから「しない」。交通法規も、「歩く交通法規」と言うぐらい、頭に入っていて、注意している。もう一つは、「真面目に生きる」。真面目とは何か。概念が理解出来ない自閉症に、真面目の概念が分かるか。分からなくても良いんだ。「真面目に生きる」「誠実に生きる」。「真面目とは何か」「誠実とは何か」、毎日それを考えながら生きれば良いんだ。その時、誠実と思って取った行動が、年齢を重ね後から考えると、もっと他の誠実な対応があったかもしれない。しかし、それでも良いじゃないか。とにかく、その時、自分自身で「誠実」だと考えて、行動したのだからそれでいい。人生、社会に出れば、それが最も難しい事かもしれない。それでも、「犯罪行為をしない」「真面目に誠実に生きる」この二つを、指針として生きて行けば、良いんじゃないか。私は強くそう思う。
追記:だからこそ、不誠実、犯罪行為は絶対許さない。命が尽きるまで、追い続ける。
2007/12/26(水)のブログ 復元記事