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韓国の研究陣がテラビット級メモリー技術を開発

DVD1250枚分の情報を記録可能

キム・ジンゴン教授
 親指のつめ程度の面積に映画DVD1250本分の情報を記録できるメモリー技術が、韓国で開発された。

 浦項工科大化学工学科のキム・ジンゴン教授は13日、「常温でテラビット(1兆ビット)級の超高密度情報貯蔵が可能な高分子素材を作り、これを解読する源泉技術を開発した」と発表した。

 キム教授と大学院生(博士課程)のチョ・アラさんは、常温で圧力を調節するだけでおのずと形態を整える高分子素材を開発した。これに、大きさが原子数個分の超微細な針を使い、貯蔵しようとする情報に適合する溝を刻んだ。

 情報の解読は、同じ超微細針で高分子素材の表面をなぞればいい。溝の部分を通り過ぎる際に針がたわむと、電気が発生する。コンピューターはこれを「0」と「1」の信号として解読し、情報を読み取る。この部分はLG電子が担当した。キム教授は、「情報を消す時は、溝の横に針を当てて押して跳ね上げたり、50度程度加熱してやればいい」と語った。

 針先が鋭くなるほど、より精密に溝を刻むことが可能になる。研究陣は、原子の大きさと同じくらいの超微細針を利用することで、2.54平方センチという親指のつめ程度の面積に1.03テラビットの情報を記憶させることができる、と説明した。テラビット級の情報とは、1万2500年分の新聞記事や50億曲分のMP3ファイル、最高解像度の写真100万枚分などに相当する。現在商用化されている超高密度記憶媒体は、ギガビット(数百億ビット)級のものだ。今回の研究結果は、国際学術誌『Nature Nanotechnology』インターネット版9月14日号に掲載された。

イ・ヨンワン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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