県内の特集

政権交代’09みやざき

■運営資金の確保課題

 日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)に本県チームの参入を目指す「みやざきプロバスケットボール設立準備委員会」(鎌田俊作委員長)が活動を始めて4カ月。本県初のプロスポーツチーム誕生にはハードルも高いが、同委員会は「宮崎の人、街を元気にしたい」と意気込む。

 県内の企業経営者ら32人でつくる同委員会は6月に発足。7月に宮崎市などで開いた市民向け事業説明会では「夢がある。協力したい」「宮崎にもぜひチームが欲しい」など歓迎する声が多く聞かれた。賛同者から集まった署名は約3000人に達している。

 bjリーグはホームタウン制による地域に根差した運営が原則。チーム名も琵琶湖をシンボルにした「滋賀レイクスターズ」や商売繁盛の神・えびす様にちなんだ「大阪エヴェッサ」などローカル色豊かだ。

 4年目の今季は福岡、大分、沖縄の九州3県を含む12チームで11日に開幕。隣県・大分の「大分ヒートデビルズ」は年々観客数を増やし、昨季はホーム22試合で約5万人を動員した。プロ選手が子どもたちに手ほどきするバスケ教室やトークショーなどにも精力的で、合わせて年間100回程度開くという。

 bjリーグの中野秀光社長は「選手やスタッフの雇用、ホームゲーム開催による地域経済活性化のほか、バスケを通じた市民間連携など多方面に効果が波及している。1番は、地元の人が地域に誇りを持てること」と熱く語る。宮崎の動向を注視、「実現すれば九州で相乗効果はさらに高まる」と期待を寄せる。

 一方で最大の課題は運営資金の確保。bjリーグ経営企画室の日下部大次郎ディレクターは「チケット収入を差し引いても年間一憶―2億円が必要。スポンサーの協力なしに成り立たない」という。同委員会も、チームを支える法人・個人会員の獲得に奔走している。

 2010年の参戦を目標とする鎌田委員長は「目の前のやるべきことを一つ一つクリアすれば道は開けると信じている」と強い決意をにじませる。同委員会の理念、bjリーグの魅力を一人でも多くの県民にアピール、浸透させることが何より重要となる。(写真部・米丸悟)

【写真】市民を集めて開いた事業説明会でマイクを握る鎌田委員長。チーム設立に期待する声が多く寄せられた=7月10日、宮崎市のホテルメリージュ

(2008年10月13日付)


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