長男の保護処分は不当と提訴 両親が児童相談所を小学校から虐待通告を受けた子どもを、児童相談所が一時保護処分とし、2年以上会うこともできないのは実質的な親権のはく奪として、静岡市に住む両親が23日、市と静岡県、国に計約1千万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。 訴状によると、両親の長男(8)は静岡市内の小学校に入学した2007年の4月と7月、体のあざが確認され、両親は学校側に「しつけの範囲の体罰だ」と説明。 学校から虐待通告を受けた市の児童相談所は、児童福祉法に基づく一時保護処分として長男を帰宅させず、両親は2年以上も面会や手紙などでの連絡もできない状態が続いているとしている。 父親(45)は平手などでの体罰はしていたとし「時間を守らなかったり、うそをついたりしたときに限り、本人にも説明してたたくなどした。児童相談所の対応は承服できない」と主張。市児童相談所は「訴状を見ておらずコメントできない」としている。 【共同通信】
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