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救急医療の課題議論 福山で行政・医療関係者がシンポ '09/9/13

 救急医療の問題と解決策を探るシンポジウム「みんなで守ろう福山市の救急医療」が12日、福山市霞町のまなびの館ローズコムであった。福山市医師会などの主催。

 行政や医療機関の代表5人が現状をまず報告した。福山地区消防局の横山宏道次長は、救急車をタクシー代わりに使うケースもあり、本当に必要な急患に対応できなくなる恐れがあると強調。2008年の救急出動件数が市内でも8年前から約3割増え、多くは軽症患者であることを明らかにした。広島県東部で唯一の3次救急医療を担う福山市民病院の宮庄浩司救命救急センター長は、専従の担当医師の夜間当直が月8、9日もあり、過労やストレスで退職するケースもあるとした。

 広島大医学部の谷川攻一教授の司会で討論も行われ、119番の時に緊急性や重要度を判断する電話相談センターの設置などが提言された。谷川教授はセンターを有効としたうえで、先進地例を参考に福山市単独か、もっと広域で実施するのが効果的かなどを検証していくことを提案した。(与倉康広)

【写真説明】シンポジウムで福山市の救急医療の課題を話し合う出席者




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