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【狙われる日本の水】(上)見えない敵から守れ 新たなビジネス (3/3ページ)
このニュースのトピックス:農林水産
「水源林と水を守っているのは、自治体と業者の自主的な努力。しかし、協力しない業者が出てきたら、どうするべきか」。北杜市の担当者は不安を口にした。市では、独自条例で井戸採掘を許可制にしているほか、サントリーなど業者側もくみ上げ量を自主規制し、森林保護に取り組むなどしているが、協力しない業者が現れた場合、対策はいまのところないのが現状だ。「水源林を買い取ろうとする業者には注意が必要。日本の環境やルールに関心が薄い外国企業が現れることにも目を光らせないといけない。ただ、自主努力には限界もある。国の法整備が必要な時期に来ているかもしれない」
北杜市の担当者はこう話した。(菅原慎太郎)
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地球上には14億立方キロメートルの水があるとされる。だが、その大半は海水や氷河で、人間が利用できるのはわずか0・3%に過ぎない。人口増大に伴い、いま世界では水需要が飛躍的に拡大している。昔から水の豊かな国として知られてきた日本。その貴重な資源が狙われている。
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