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「船場まつり」初開催 1000店以上が連携

2009年9月12日

 商人のまち、大阪・船場(大阪市中央区)で1千店以上が連携し、「お得感」から「歴史・文化」まで幅広いテーマで70件を超えるイベントを展開する“地域の祭典”「船場まつり」(同実行委員会主催)が14〜21日の8日間、初めて実施される。主催者らは「船場の魅力を、私たちと来場者で再発見したい」と意欲と期待を込めている。

第1回船場まつりの準備が進められている地区内の商店街=11日午後、大阪市中央区

 イベントは、商都大阪を代表する船場を活性化させようと、4商業団体が初めて共同して実施。

 船場センタービル連盟、大阪久宝寺卸連盟、せんば心斎橋筋協同組合、大阪船場丼池卸連盟が管轄する4商店街で、大規模な大売り出しを行う。卸店は14〜16日、小売店は17〜21日。セールの内容について「期待は裏切らないはず」と同実行委員会は自信を見せている。

 繊維製品の卸問屋が集積することで知られる船場センタービル内では、「せんば系ファッションスタイリングショー」や服飾学校卒業生による販売店など、衣服関係のイベントをはじめ、空き店舗を無料で貸し出した多彩な展示会や体験コーナーを30店以上で行う。

 また、船場にある坐摩、難波、御霊、少彦名の4神社がそろって協力。19、20日には、丸忠ビルでみこしや太鼓などの“お宝”を展示する。19日は、今宮戎神社からのイベント参加も決まり、8人の福娘が船場を訪れて船場センタービルや心斎橋筋などの商店街を練り歩くという。

 16日には、ヴィアーレ大阪で船場セミナーを開き、大阪検定の企画会議座長、橋爪紳也大阪府立大特別教授が、船場に関する検定問題を出す「せんば検定」を実施する。20日には地域一帯を舞台にスタンプラリーも行う。

 来場者は延べ4、5万人を見込んでおり、梅沢喜八郎委員長は「安い買い物と文化を目的に来てもらい、われわれ自身も元気になって、このエネルギーを次につなげていきたい」と意気込みを見せている。

 問い合わせは電話06(6261)8000、同実行委員会(船場経済倶楽部内)へ。