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2009/09/14 10:06 KST
賃金収支、7月は過去最大の5770万ドル赤字


【ソウル14日聯合ニュース】国内の賃金収支が過去最大幅の赤字を記録した。為替急騰落と世界景気の浮沈が続いた上、外国人労働者が大きく増えたためとみられる。

 韓国銀行が14日に明らかにしたところによると、7月の賃金収支は5770万ドル(約52億円)の赤字を記録した。これは1980年に関連統計の作成が始まって以降、最も大きな赤字規模だ。

 賃金収支は、韓国国民が1年未満の期間に外国に滞在し、現地企業などで働いて受け取った賃金と給料のうち国内に送金した金額(賃金収入)から、国内外国人労働者の海外送金額(賃金支給)を引いた値だ。賃金収支は2003年12月に8930万ドルの黒字を記録するなど、昨年6月まで毎月黒字だったが、ことしに入って黒字幅が減り、3月に1230万ドルの赤字に転落した後は、5月を除き毎月赤字を出している。

 7月の赤字規模が異例というほど大きかったのは、賃金収入の急減によるもの。昨年4月に1億2640万ドルに達した賃金収入は、ことし2000万〜5000万ドル台に減少。7月には1160万ドルに減った。その半面、2007年まで1000万ドル台にとどまっていた賃金支給は2008年から大きく増え始め、7月には6930万ドルまで増加した。

 韓国銀行は賃金収入が急減した原因として、為替と世界景気の影響をまず挙げた。同行関係者は、主要国の景気低迷で中東や米国などでの仕事が減った上、ウォンの対ドル高のために受け取った賃金も送金を見送っていると推定した。

 賃金支給が増えたのは、為替影響のほか、外国人労働者数が増加したことに原因を見出せると韓国銀行は説明した。労働部関係者によると、外国人労働者は雇用許可制が導入された2004年から2007年までは3万3000人にすぎなかったが、韓国企業の人員需要が増え、昨年から許可人員を大幅に増やした結果、6月末基準で20万4000人まで増加した。

japanese@yna.co.kr