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2次医療の確保求めて署名活動〜道立紋別病院の充実求める市民の会
(9月12日付け)
 道立紋別病院の医療機能の充実を求める市民の会(会長=知見喜美男紋別商工会議所会頭)は11日、紋別経済センターで正副会長会議を開催し、道立紋別病院について、2次医療機能と、圏域における救急の中心的な役割を果たすことを道に対して求める署名活動を行うことを正式に決めた。12日から順次市内各町内会長に署名用紙を配布し協力を求める。全市民を対象にし最低でも1万5000人程度の署名を集めたい考え。
 7日開催された同会の幹事会で、なんらかの行動を起こすことを決め、具体的な中身は、正副会長会議に一任されていた。
 署名の趣意書は、紋別市を含む西紋5市町村と北海道の間で行われている道立紋別病院の移管協議が難航している状況を挙げ「このままでは道立紋別病院の更なる医療機能の縮小による『地域医療の崩壊』が懸念」されることを強調。
 「北海道病院事業改革プラン」に示されている道立紋別病院の位置づけが「地域の医療需要に対応し得る2次医療機能の確保」「圏域における救急・災害医療の中心的な役割を果たす」ことであることを挙げ「このことに最大限の努力を強く求める」としている。さらに「西紋別地域にとって唯一の2次医療センター病院である道立紋別病院に必要な常勤医師の確保や医療機能・サービスの充実、また地域医療の抱える問題解決への支援などを北海道へ要請する」としている。
 署名は今月末までに取りまとめ、10月上旬に知見会長らが道を尋ね、道知事、道議会議長に署名を提出したい考え。
 署名の対象には年齢の制限などを設けていない。
 「市民の会」は商工会議所、農協、漁協、森林組合などの各産業界、文化、福祉、町内会の組織など22の団体で構成されているが、署名集めについては、ほぼ全市民を網羅している市町内会連絡協議会を中心的な窓口として進めていく。

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