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酒酔い運転:行橋市消防本部係長、長崎・壱岐で 市長陳謝、自身を処分へ /福岡

 長崎県警壱岐署は10日、行橋市消防本部予防係長、村上裕正容疑者(42)=北九州市門司区下馬寄=を道交法違反(酒酔い運転)容疑で現行犯逮捕した。容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、10日午後3時55分ごろ、同県壱岐市芦辺町の駐車場で酒に酔って運転したとしている。呼気1リットル中0・25ミリグラム以上のアルコールが検出されたという。

 同署によると、午後3時40分ごろ、この駐車場で、乗用車が停車中の軽乗用車に衝突し、そのまま逃走する道交法違反(当て逃げ)事件が発生しており、同署は関連を追及する方針。

 行橋市消防本部の末綱順司次長は「大変申し訳ない。事実確認して厳正に処分したい」と話した。【下原知広】

 ◇「不祥事続き悔しい」行橋市長陳謝、自身を処分へ

 消防本部係長による飲酒運転事件を受け、行橋市の八並康一市長は11日、同市役所で記者会見。「一昨年は収賄、昨年は(公金)約1000万円の不正流用と不祥事が続いている。残念で悔しい。申し訳ない」と頭を下げた。

 市によると、村上容疑者は90年に消防士として採用された。しかし91年には県消防学校で研修中、飲酒して他の受講者とけんかをし、停職4カ月。01年にも市内のコンビニエンスストア駐車場で飲酒状態で高校生相手に暴行を加え、傷害容疑で逮捕(示談成立で不起訴)され、1年の停職処分を受けた。

 会見には市消防本部の池上正二消防長も同席。「4月に係長に就き、面接した際は『最近はあまり飲んでない』と答えた。直属の上司からも『頑張っている』と評価され、仕事はまじめにやっていた。10日は有給休暇中だったが、県外へ行くとの報告がされておらず、なぜ長崎県に行ったのか分からない」と話した。

 07年には市発注下水道工事入札を巡り、当時の下水道課係長=懲戒免職=が収賄容疑で逮捕、起訴され有罪判決。他の部課長級職員4人も贈賄業者と会食やゴルフをしていたとして停職や減給などの処分を受けた。

 08年も魚介類放流を担当する市の補助金支出団体「市栽培漁業推進協議会」事務局担当職員=懲戒免職=による会の資金983万円着服事件が発覚。昨年末の仕事納め式で、城戸好光・市議会議長は「不祥事が3年連続となることがあれば市長、副市長の責任問題」と指摘していた。

 その3年連続の不祥事に、八並市長は「自分自身も厳正に処分したいと思っている」。城戸議長は「再三注意を促したが、3年連続とは」と絶句した。【降旗英峰】

〔京築版〕

毎日新聞 2009年9月12日 地方版

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