[ドイツ発] 薬指が人差し指より長い男性は交通違反を起こしやすいことが、ドイツの研究で明らかになった。同研究は専門誌『Accident Analysis and Prevention』オンライン版に8月19日付で掲載された。
人差し指に対する薬指の長さの比率(2D:4D)は胎児期のホルモン暴露の推定指標で、低い比率は、胎児が子宮内でエストロゲン(女性ホルモンの一種)と比較して高いレベルのテストステロン(男性ホルモンの一種)にさらされたことを示唆する。テストステロンは、骨中のテストステロン受容体を刺激して薬指の成長を促す働きがあるが、高レベルのテストステロン暴露は脳機能に影響を与え、空間認識能力、攻撃性、リスクテイキング行動等、男性的な心理的特徴を助長すると考えられている。
つまり、薬指が相対的に長い人は、多量のテストステロンを母体内で浴びており、男性的な性向が強いということだ。
独マインツ大学の研究では、指の比率と交通違反との関連性が調べられた。被験者は平均年齢38歳の77人の男性ドライバー。各被験者は左手をスキャンされ、そのプリントアウトから指の比率が測定された。また、交通違反の履歴を調べるため、過去5年間に犯したすべての交通違反の詳細を自己申告させた。
その結果、3分の1を少し上回る被験者が、スピード違反から飲酒運転に至るまで様々な交通違反で、1点から20点の点数を課せられていたことが明らかになった。そして、それは指の比率と反比例していることが判明。つまり、指の比率が低ければ低いほど、または、人差し指に比べ、薬指が長ければ長いほど、交通違反の点数が高いのである。
「ったく、うちの亭主(彼氏)ときたら、車の運転が乱暴で、危ないったらありゃしない」。そう女性に言わしめる男性は、生まれた時からそうプログラムされていた可能性が高いようだ。
ソース:
- Men with long ringer fingers more likely to be bad drivers
- Digit ratio (2D:4D) is associated with traffic violations for male frequent car drivers
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- 2009-09-12 23:56
- 人間学
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