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手に乗る燃料電池 日特陶が共同開発

発電効率は最高水準


 日本特殊陶業は10日、東邦ガスや独立行政法人・産業技術総合研究所などと共同で、小型の燃料電池=写真=を開発したと発表した。家庭用電源や、自動車の補助電源としての実用化に向け、改良を進める。

 電気を起こす直径約2ミリ・メートルのチューブ状の「セル」を360本束ねた。大きさ(150立方センチ・メートル)は手に乗る程度のサイズだが、理論上の発電出力は約0・2キロ・ワットと体積あたりの発電効率は世界最高水準という。板状のセルを重ねた現行の燃料電池より小型化が可能で、耐熱性も高い。

 住宅向けに市販されている家庭用の燃料電池は、出力1キロ・ワットのものが主流で、車の補助電源に使う場合でも「2キロ・ワット以上の出力が必要」(日本特殊陶業)だ。現状では出力が不足しているため、セルの数を増やすなど改良を加える考えだ。


2009年9月11日  読売新聞)
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