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サムスン電子、新方式でLCDテレビパネル量産へ

シャープとの特許紛争で有利に

 サムスン電子が今月から、日本のシャープの保有する方式とは異なる新方式のテレビ用LCDパネルの量産を開始した。サムスン電子は13日、「明るさと応答速度を向上させた新方式のLCDパネルを今月から46インチ、52インチなど大型テレビに採用して量産を開始、今年末までにすべてのLCDテレビを新LCDパネルで生産する計画だ」と発表した。

 サムスン電子とシャープは2007年から米国・日本・韓国でLCD関連特許訴訟を争っている。米国国際貿易委員会(ITC)は今年6月、サムスン電子がシャープを相手取り提起した4件の特許侵害訴訟のうち1件について特許侵害を確定する判決を下した。また、シャープが提起した特許侵害訴訟についてはサムスン電子がシャープの特許4件を侵害したとの予備判定が下された状態で、11月9日に最終判定が発表される。米国は特許権を侵害した製品を輸入できないようにしている。しかし、新しいパネルを採用したサムスン電子のテレビはこうした規制を受けない。

 業界関係者は「新パネル量産でサムスン電子がシャープとの特許紛争を有利な立場で終えることができる」と見込んでいる。

白剛寧(ペク・カンニョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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