松井３戦連続マルチ！好調持続で打率も上昇

　◆ヤンキース９―２レンジャーズ（２６日・ニューヨーク）　ヤンキースの松井秀喜外野手（３５）がレンジャーズ戦に「５番・ＤＨ」で出場し４打数２安打、今季３度目の３試合連続マルチ安打をマークした。

　第１打席から、エンジン全開だ。２回無死一塁。速球派左腕ホランドの９２マイル（約１４８キロ）の直球をいとも簡単に右前へ打ち返した。続くポサダの３ランでヤ軍は先制。先取点を奪えば今季の勝率は７割７分３厘。この日も松井が作ったチャンスをものにし、今月１７勝６敗で首位を独走。マジックも「３１」とした。

　低迷していた打率も２割７分１厘と上昇。早くも７月にマークした今季月間最多安打２２本にに並んだ。「ここ１～２か月の調子は（いい状態から）変わっていないね」と充実の夏を迎えている。

　“刺激”を受ける出来事があった。試合前、松井のことを知らないレ軍の選手が現れたのだ。松井の打撃練習を見ていた２３歳の右腕ハンターが「あれは誰？　日本人か？　名前はなんと言うんだ？」と日本の報道陣に逆取材。自分を知らない選手の登場に、ゴジラは「おもしろいじゃないの。ふふふ」と余裕の笑み。直接対決はなかったが、存在感を見せつけた。

　３回の２本目のヒットはカットボールに詰まらされた。それでも、思い切りが良かった分、中堅へ抜けそうな遊撃内野安打となった。７回の豪快な空振り三振も「ちょっと振りすぎですね」と照れ笑い。自信をもってバットを振る松井のヒットパレードは、しばらく続きそうだ。