明 治 ・ 大 正 ・ 昭 和 時 代 一
あさみどり澄みわたりたる大空の廣きをおのが心ともがな
明治天皇
明治天皇御集
石井 勳
みがかずば玉も鏡も何かせむ學びの道もかくこそありけれ
昭憲皇太后
昭憲皇太后御集
村尾 次郎
夢の國燃ゆべきものの燃えぬ國木の校倉のとはに立つ國
森鴎外
奈良五十首
小堀 桂一郎
おりたちて今朝の寒さを驚きぬ露しとしとと柿の落葉深く
伊藤左千夫
増訂左千夫歌集
橋本 喜典
くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる
正岡子規
竹の里歌
成瀬 櫻桃子
ゆく秋の大和の國の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲
佐佐木信綱
新月
佐佐木 幸綱
つけ捨てし野火の烟のあかあかと見えゆく頃ぞ山は悲しき
尾上柴舟
日記の端より
新井 寛
桃の花君に似るとはいひかねてただうつくしと愛でてやみしか
金子薫園
片われ月
八嶌 正治
其二
其三
其四
其五
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