鎌 倉 ・ 室 町 時 代 一
山深み春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水
式子内親王
新古今和歌集
鹽原 經央
寂しさはその色としもなかりけり槇立つ山の秋の夕暮れ
寂蓮法師
新古今和歌集
林 巨樹
志賀の浦や遠ざかりゆく波間より氷りて出づる有明の月
藤原家隆
新古今和歌集
市川 浩
春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる横雲の空
藤原定家
新古今和歌集
本田 隆男
われこそは新島守よ隠岐の海の荒き波風心して吹け
後鳥羽院
増鏡
村尾 次郎
うすくこき野べの緑の若草に跡まで見ゆる雪のむら消え
宮内卿
新古今和歌集
山崎 馨
其二
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