記 紀 ・ 萬 葉 時 代 二
熟田津に舟乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな
額田王
萬葉集
林 巨樹
東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ
柿本人麻呂
萬葉集
林 巨樹
吾が背子を大和へ遣るとさ夜ふけて暁露に我が立ち濡れし
大伯皇女
萬葉集
萩野 貞樹
我が苑に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ來るかも
大伴旅人
萬葉集
中村 彰彦
いづくにか舟泊てすらむ安禮の崎漕ぎたみ行きし棚なし小舟
高市黒人
萬葉集
山口 康助
銀も金も玉も何せむに勝れる寶子にしかめやも
山上憶良
萬葉集
石井 勳
若の浦に潮滿ちくれば潟を無み葦邊をさして鶴鳴き渡る
山部赤人
萬葉集
田中 雄平
青丹よし寧樂の都は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり
小野老
萬葉集
千 宗室
其一
其三
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