平成20年9月25日

日本・イラク共和国首脳会談

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 平成20年9月25日(日本時間26日)、国連総会一般討論演説のためニューヨーク訪問中の麻生総理は、イラク共和国のジャラール・タラバーニー大統領と首脳会談を行いました。

 冒頭で麻生総理は、「2006年8月に外務大臣としてバグダッドを訪問した際、タラバーニー大統領とはお会いできなかったが、今回実現したことを嬉しく思う。」と述べました。これに対しタラバーニー大統領より、「イラクとの関係強化に尽力している方の昇進は嬉しく、総理就任を祝福する。」と述べられました。

 総理より、イラクの状況が改善しているとの認識を述べたのに対し、タラバーニー大統領より、そのとおりであるとして、イラクでテロが入り込む余地は減り、イラク当局の十分なコントロール下にある。経済状況も改善し、本年の国家収入は前年比で3倍に達する見込みであり、このような資金の活用に日本も参加してほしい旨が述べられました。これに対し麻生総理より、日本としてもイラクを支援していきたい旨応じました。また、タラバーニー大統領から自衛隊の支援への謝意と、日本企業の活動への期待及びこれに支援を惜しまない旨の発言がありました。

 また、麻生総理から日本としては、年内を目処にイラクでの航空自衛隊の輸送業務を終了させることを検討することとした旨を述べたところ、タラバーニー大統領は、日本政府の決定への理解と、自衛隊の支援に対する感謝が改めて述べられ、今後は経済等の分野で関係を強化していきたいと述べました。

 総理より、イラクの経済・社会の発展を見据え、長期的に、経済・ビジネス分野で両国の関係を発展させたい、日本の企業が石油分野にも参入することを望む旨述べました。これに対しタラバーニー大統領より、日本の技術は石油分野でも進んでいると承知しており、ぜひ専門家をイラクに派遣して石油省と協議するなど関係を強化してほしい旨が述べられました。

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