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韓国で犯罪予防を学ぶ中南米の警察幹部たち(下)

 夜10時ごろ、霊通地区隊近くのコンビニで強盗を捕らえる模擬訓練が実施された。店の中に強盗が入ってきた際、店員がわざわざ通報しなくても7秒程度電話の受話器を外しておくだけで警察署に通報できる「無ダイヤル直通電話」をテストするためだった。

 南部警察署の署員が強盗を装い「金を出せ!」と叫ぶと、コンビニの店員が現金をかばんに詰めながら、こっそり受話器を外した。1分30秒後、パトカーが到着した。エルサルバドル警察のハイメ・ウマナ企画管理室長(54)は、「わたしはこれまで17年間警察に勤務してきたが、その間に280人もの警察官が犯人から銃で撃たれ殉職した。犯行現場をいち早く正確に知らせてくれるシステムがないのが最大の問題だ。帰国したら、韓国型の犯罪予防システムを導入するよう積極的に訴える」と語った。

 ドミニカ警察のトーマス・グルヤルト副局長(51)は、「先週、イテウォンでショッピングしていた最中に一行とはぐれてしまったが、警察に通報するのは恥ずかしく、一人であちこち歩き回っていたところ、ますます道が分からなくなり、40分後にようやく再会できた。通報は早ければ早いほどいい、ということを改めて実感した」と語った。

 グルヤルト副局長は、遊興街の路地で40代の男女が指を突きつけて争っているのを見て、キム・ウォンジュン巡警(27)の腕をつかみ、「行って見てみよう」と話しかけた。キム巡警は、「私的な争いごとで、大丈夫なようだ」と答えた。しかしグルヤルト副局長は、「ささいな言い争いでも“殺人”につながる可能性がある。CCTVは犯罪予防に役立つが、現場で粘り強く足でかせぐことも重要だ」と、年の離れた遠い異国の「後輩」を諭した。この日のパトロールは夜11時ごろに終わった。

 12日に帰国する中南米の警察幹部の一行は11日午前11時、京畿道竜仁市にある警察大で、キム・ジャンシク学長(54)=治安正監(警視監相当)=から「犯罪予防プログラム」の修了証を受け取った。キム学長がスペイン語で「グラシアス(ありがとう)」と言うと、グルヤルト副局長は敬礼し、韓国語で「忠誠!」と叫んだ。

水原・竜仁=イ・シンヨン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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